「1人で頑張っている人」を見かけると、もっと肩の力を抜いて、周りの人に頼ったらいいのに……と思うことがあります。これから本格的に「風の時代」に入ると、今までのような上下の関係ではなく、横のつながりが今まで以上に大切に。そしてこの横の関係では、お互いに支え合うことが重要です。困ったときに助けたり助けられたりすることはもちろん、自分の持っている知識やスキルを相手の役に立てること、それぞれが持つ個性でできることを補い合うことが当たり前になってくるでしょう。
けれど中には「人に頼ること」が苦手な人も多いはず。これは私もとっても苦手。というのも私は一人っ子で、両親は共働きだったので小さな頃からひとりで家にいることが多く、困ったことがあってもすぐにサポートしてもらえる環境ではなかったんです。今のように携帯やスマホもなかったので、何かトラブルがあっても自分で解決するしかなかったんですよね。なのである程度のことは、「考えれば自分でできる」思考回路が出来てしまっていたんですね。
その思考回路をこれからの風の時代に向けて再構築するために、普段から意識して「人に頼る」練習をしています。
もしあなたも「人に頼ることが苦手」だったとしたら、ぜひ参考にしてみてくださいね!
なぜ「人に頼れない」のでしょうか。相手を信用していないからでしょうか?自分でやった方が早いと思ってしまうからでしょうか。それもあると思います。けれど、いちばんの理由は、
人に頼る = 迷惑になる
と感じてしまっているからではないでしょうか。私はそう思ってしまっていました。そこで改めて「頼る」という言葉を辞書でひくと、
力を貸してくれるものとして依存する。頼みにする。助けになるものとしてそこへ行く。
というように記されています。また、「迷惑」という言葉を辞書でひくと、
人のしたことで不快になったり困ったりする・こと。
と、書いてあります。
つまり、何か頼みごとをしても、相手が困ったり不快な思いをしなければ、それは迷惑にはならないということ。
今度は、人に頼ることではなく「人から頼られること」に焦点を当てて考えてみるよ。
人から何か頼まれることは確かに時間と手間を取られます。けれど、困ったり不快な思いをするかというと、全部がぜんぶそうとも限りません。もちろん中には困ったり迷惑だと感じることもあるとは思います。けれど頼みごとを引き受けることで相手の喜んだ顔や安堵した表情が見られることで「人の役に立てた」とポジティブな感情が生まれます。
そう考えると、「人に頼る」ということは、相手を喜ばせることに似ていませんか?
例えば贈り物をするとき。相手の好みがわかっていたら、その好みにあったものを選ぼうとしますよね?それは相手に喜んでもらいたいという気持ちが自分の中のどこかにあるから。
頼みごとを引き受けることも同じだと思います。自分が誰かの役に立てるって、やっぱり嬉しいですよね!あなたが誰かに頼みごとをしたとき、相手も同じように「役に立てて嬉しい」と思っているのではないでしょうか。
私自身もそうなんですが「自分のために」という動機では、なかなか行動ができないし、そこまで嬉しくもない。けれど「人のため」だと思うと不思議なことに動けたりします。
頼みごとやお願いごとのように、その人の役に立てたり喜んでくれたりすることが具体的にわかっていると、自分がどんな行動をしたらいいか見えてきます。それでさらに「ありがとう」と感謝までされた日には、自分も嬉しくなります。
「人に頼る」ことは必ずしも「人に迷惑をかける」ことではありません。むしろ、人の役にたったり喜ばせたりすることにつながってくるのです!
みんながそれぞれ「(自分は)こういうことをしてくれると喜びます!」ということが伝えあえると、その喜びをサポートしあうような行動が増え、喜びの輪が広がっていくんじゃないかな。まずは仲の良いお友達の間で試してみてね!