いて座さんの職業は?「福祉専門 キャリアコンサルタント」おやまさん編

お仕事インタビュー

生活の中で大きな時間を占める仕事。どうせ長い時間を使うなら、好きな仕事ややりがいのある仕事に就きたいですよね。けれど自分の好きなことや強みがわからない人も多いのも事実。仕事で悩んでいたり前向きな気持ちになれなかったりしているのなら、同じ星座の先輩部員さんが「どんな思いを持ち」「どんな仕事をしているのか」参考にしてみるのもいいかもしれません。

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ざくろ部長
ざくろ部長

今回はいて座部員さん。福祉専門のキャリアコンサルタントをされている、おやまさんに、お仕事の話を聞いてきたよ!

今回ご紹介するのは……
・12月生まれのいて座部員、おやまさん
・対人支援歴18年(内、キャリアコンサルタント歴2年)
・趣味は楽器の演奏と仕事。義父と同居。電子書籍も出版。

いて座部員の<br>おやまさん
いて座部員の
おやまさん

おはようございます!まだまだ数の少ない、福祉専門のキャリアコンサルタントをしています。なんでも聞いてください!

ざくろ部長
ざくろ部長

お!おやまさん、頼もしいですね!今日はよろしくお願いします。ではさっそくお話を……

現在のお仕事について教えてください

いて座部員の<br>おやまさん
いて座部員の
おやまさん

『キャリアコンサルタント』という国家資格があり、試験に合格した人が名乗れる職業です。人生の中で、仕事に関わる部分を豊かなものにしていくためにサポートしていきます。例えば職場環境での悩みとか転職、適職などについてコンサルします。その中でも私は、福祉専門のキャリアコンサルタントです。

ざくろ部長:とっても取り扱う範囲が広そうですね!そしてとっても難しそうなお仕事という感じがしますが……。

なぜ、福祉専門 キャリアコンサルタントのお仕事をしようと思ったのですか?

ざくろ部長
ざくろ部長

おやまさんは、どんなことがきっかけで『キャリアコンサルタント』という職業を知ったのですか?

いて座部員おやまさん:そうですね、以前に障害者の就労支援をしていたときに知りました。障害を持った人たちもキャリアに悩んでいる人が多く、その人たち向けにコンサルティングをしている人がいたんです。そこで「キャリアコンサルタントという資格があるんだ!」と。

ざくろ部長:そうだったんですね。障害を持った方々にコンサルティングされている方と出会ったんですね!おやまさんは、どのタイミングで自分もキャリアコンサルタントになろうと思ったんですか?

いて座部員おやまさん:きっかけになったのはコロナの時期ですね。この時期は「ステイ・ホーム」だったので、福祉を利用してくれる方々も外出を控えていた時期で。利用者さんはいないけれど、政府の要望もあって福祉事業所は休まずに運営しないといけない。そこで自分の原点に立ち戻ってみたら、「そういえば私、利用者さんを支援する“支援者さんに向けてのサポート”をしたかったんだ」って思い出したんです。

福祉業界で働いていて、「支援者さんがうまく働けない」とか「支援者さんが環境に馴染めない」とか「支援者さんが自分のことがわからない」とか、そういう人が結構多かったんです。支援さんが元気に働けるようになると、利用者さんたちにもいい影響が出てくる。

ここを掘り下げて具体的に考えたとき、何かの資格をとり、その資格を看板に掲げて仕事ができないかな、自分にはどの資格が向いているかな、と。

キャリアコンサルタントは2016年に国家資格になったから政府も力を入れていると思うし、私も福祉業界でキャリアを重ねてきているから、キャリアコンサルタントが合っているんじゃないかな、というのが目指すきっかけになりました。

おやまさんの熱量が伝わってきます!

ざくろ部長:おやまさんは、障害を持ったかたのコンサルティングではなく、障害を持った方たちを支援する支援者さんのサポートをしたいと思ったんですね。そのためにキャリアコンサルタントいう資格を取得して、支援者さんのコンサルティングをしているんですね!なるほど!そこから資格取得に向けて勉強を始められた、と。

いて座部員おやまさん:そうですね。キャリアコンサルタントの資格を取得をしないことには何も始まらないので、取得できた地点でこの仕事を始めようと思っていました

ざくろ部長
ざくろ部長

おやまさんが福祉の支援者さんのサポートをされているのは理解しました。支援者さんのサポートとは具体的にどんなことをされているのですか?

いて座部員おやまさん:そうですね、支援者さんのサポートにもいろいろあると思いますが、私は支援者さんが自律できるようなサポートをしています。

ざくろ部長:自律ですか?「自律」というのは、「他者に管理されるのではなく、自分で自分を管理すること」という意味合いですよね。どうして「自律」できるようなサポートが必要だと感じるんですか?

いて座部員おやまさんこれは福祉業界に限ったことではないのですが、会社に所属している多くの人が、そこに依存しやすくなる傾向があると思うんです。例えば「上司から言われたからこうする」とか「これができないのは上司や会社のせいだ」とか。いくら大事な職員さんとはいえ、この考え方だと会社にとって負担になっていってしまうんです。

人から指示を受けないと動けないタイプの人が役職についたとき、会社はもちろん本人も辛くなってしまう。だけど一人ひとりが自分で考えて動けるようになれれば、権限の範囲内であれば指示を待つことなくスムーズに仕事を回していくことができます。自分でしっかりと考えることができれば、どうしたらいいかわからないことや、立ち往生することが減り仕事にも集中できるようになっていきます。

そのような支援者さんを増やすことで、支援される側の利用者さんへも豊かな支援がいき届くと思うんです。なので自律することが大事だと考えています。

ざくろ部長:なるほど!支援者さんが主体的に動くことは、仕事のやりがいも増えそうですもんね!そして最終的には利用者さんへも豊かな支援がいき届く!これだと、みんなハッピーになれますね!素敵!

お仕事のどんなところが好きですか?

いて座部員の<br>おやまさん
いて座部員の
おやまさん

そうですね。好きというよりも、やりがいの部分になるんですけれど。支援者さんと面談をして現状を把握していくのですが、面談の回数を重ねるごとに「自分で考えられる人」「自ら気がつける人」になっていっているのを、ご本人に実感してもらえた瞬間が、とてもやりがいを感じますね!

ざくろ部長
ざくろ部長

ご本人が実感したとき!それはやりがいがありますね!支援者さんが「いろんなことに気がつけるようになった」というのは、どんなところで感じるんですか?

いて座部員おやまさん:そうですね。面談を始めたばかりで回数がまだ少ないときは、私がいろいろと質問をしてそれに答えてもらうんですけど。面談を重ねるごとに私が質問をしなくても、相手が私に話しながら自分で気がついていって、方向性が定まってきたり解決策を見つけたり、ひとりで考えて展開していけるようになったりしたときですね。考える練習というか、考えるクセがついていくんだと思います。

ざくろ部長:なるほど!それはおもしろいですね!おやまさんとの面談は、支援者さんが所属している企業に「キャリアコンサルタントの面談を受けてください」という流れで面談することがほとんどだと思うのですが。中には面談を受けることに乗り気じゃない人もいると思います。そういうときはどのような対応をしているのですか?

いて座部員おやまさん:そうですね。私の経験からは、ほとんどの人が前向きではなかったですね!

ざくろ部長
ざくろ部長

なんと!ほとんどの人が、面談を受けることに前向きではないんですね!

いて座部員の<br>おやまさん
いて座部員の
おやまさん

はい、自分から進んで「キャリアコンサルタントの面談を受けたい」という人は、まずいないですね。「企業側から言われたから……」という感じで。初対面のときは「おやまさんってどんな人だろう」と相手も思っているから、腹の探り合いというか。だからこそ私から質問しないと答えてくれない。けれどそれが、2回目、3回目と面談を重ねるごとに、相手も「こういう風に面談するんだ」というのがつかめてきて、私に対する警戒心というか緊張もとけているので、話しやすくなってきますね。

ざくろ部長:なるほど。回数を重ねていくごとに、「おやまさんとの面談、待ってました!」という人も増えてくるんじゃないですか?

いて座部員おやまさん:ありがたいことに、そうなんですよ!「今日、楽しみにしてたの」って言ってくれる人もいて。そういうときはもう感謝しかないですね!

ざくろ部長
ざくろ部長

面談を楽しみにしていてくれる人に感謝するって、おやまさんの人柄が垣間見えますね!本来なら、企業や面談を受けた支援者さんから感謝を伝えられる立場なのに。企業・支援者さん・自分の、三方良しのお仕事の姿勢が素晴らしです!

お仕事のどんなところが嫌いですか?

いて座部員おやまさん:そうですね。キャリアコンサルタントにはなりたくてなったので、嫌いなところはないですね

ざくろ部長
ざくろ部長

おお!嫌いなところはないんですね!素晴らしいです!

いて座部員の<br>おやまさん
いて座部員の
おやまさん

はい。けれど、もっと勉強しないとよりよい面談ができないとは感じています。例えばカウンセリング方法などですね。そういうのを勉強し続けてアップデートしていかないと、「こういうアプローチしてみよう」というのがポンっと出てこなく、自分の経験値だけでの判断になってしまうから、通り一遍の対応になりかねないというか。そういう意味で勉強をし続けることは大事だなと感じます。

ざくろ部長:なるほど。一人ひとりに最適な面談を提供していくために、日々勉強ということですね!

いて座部員おやまさん:あとは、個人事業主なのでそれが大変ですね。というのも福祉業界では「支援者さんをサポートする」というのは、まだまだ広まっていないというか認知されていないので、まずは私の仕事を理解してもらうことが大変ですね。

ざくろ部長:そうなんですね。福祉業界って少し閉鎖的なイメージがありますね。自分から積極的に動いて情報を得ないとなかなか受動的に入ってこないような気がしています。

仕事をしていて「いて座だなぁ」と思う瞬間は?

いて座部員おやまさん:そうですね、ひとつのところに留まっていないところですかね。

「こうしていこう」と自分なりの枠を作ってこの仕事を始めたんですが、顧客の要望を聞いていくと、自分が設定した枠に全然当てはまらないものもあって。そこで無理に枠に当てはめるのではなくて、フレキシブルに考えることもまた楽しくて。

ただ人によっては、その人の枠から外に出ることは「怖い」と思ったり、反対に思考がまとめられなくて枠を作ってあげたほうがいい場合もあったりするので、私自身、両方持ち合わせておこうと意識しています。

だから一人ひとりの枠の作り方ってみんな違ってよくて。その人自身にあった枠を、キャリアコンサルタントとして個別にサポートできるのは、いて座の特徴のひとつなのかなと思います。

ざくろ部長
ざくろ部長

大局をみつつ、自由な発想でものごとを広げていけるのは、まさにいて座部員さんならではですね!

いて座部員おやまさん:あとは、周りから「前向きだよね」って言われることがあります。私の中では考え込むときも、くよくよ悩むときも、マイナスになるときもあるんですが。「ちょっとこの問題は自分には合わないかも」と思うときは、これ以上考えなくていいような解決策を探しますね。

ざくろ部長:「これ以上考えなくていいような解決策を探す」面白いですね!考えを止めたり放棄したりせず、考えなくていい解決策を探す!私もお手本にさせていただきます!

いて座部員おやまさん:ちゃんと着地しないと気持ちが悪いというか。終わったものは忘れられるんですけど、ちゃんと着地していないものっていつまでも残ってしまっているから、結局その問題は終わっていないということなんです。

ざくろ部長
ざくろ部長

なるほど。お話を聞いていて、目標や目的に向かって真っ直ぐに行動していくところも、いて座さんぽいなと感じます。

キャリアコンサルタントはどんな人に向いてる?

いて座部員の<br>おやまさん
いて座部員の
おやまさん

そうですね。対人支援をする職業なので、やっぱり人が好きで、人の話が聞ける人ですね。人の話を聞いていると「教えたくなっちゃう人」とか「アドバイスしてあげたくなっちゃう人」が結構多くて。そうじゃなくて、相手の話を最後までしっかりと聞いてあげられる人が向いていると思います。

あとは人と話をしていて、その人に必要なことはどんなことか仮定できる人というか。何かを見つけるにはその目的に向けて仮説を立てて検証していくことが必要だと思うんです。キャリアコンサルタントも同じで面談をしながら仮説をたてて相手に必要なことや足りないことを検証していきます。人の気持ちの動きだから正解というのはないので、また新しい仮説が出てきて……というのが続いていくんですが、これを途中で投げ出さずに見つけていける人は向いていると思います。

ざくろ部長:ちゃんと人と向き合うことが大事なんですね。そうですよね、みんな違った性格や考え方を持っていますもんね!

いて座部員の<br>おやまさん
いて座部員の
おやまさん

インタビューを受け、てこうやって言葉にしていくと「私ってこういう仕事をしているんだな」「こんな想いで普段仕事をしているんだな」と改めて実感しました。これも気づきですね!自分に対しても自己理解。

あ!自己理解が深められる人もキャリアコンサルタントに必要な要素かもしれません!自分を受け入れるって難しいんですよ。受け入れたくない部分や目をそらしたいこともあって。でも、そこにちゃんと向き合っていかないと、相手を理解していくことはできないので。

ざくろ部長:なるほど。目をそらさずに自分と向き合っていくことで、面談される人の自己理解への大変さもわかっていきそうですね!私も日々精進です。

キャリアコンサルタントを目指してる人にメッセージ

いて座部員の<br>おやまさん
いて座部員の
おやまさん

そうですね。実はキャリアコンサルタントって、資格を取得しても仕事がないって言われる職業のひとつなんです。なので「キャリアコンサルタントになりたい!」ではなくて「キャリアコンサルタントという看板を使って、こういうことがしたい!」という目標があると、キャリアコンサルタントという資格が活きてくると思います。

ざくろ部長
ざくろ部長

いて座部員のおやまさん、ありがとうございます!キャリアコンサルタントというのは、目的ありきの資格だったんですね!この資格を用いてどう目的を達成していくか。狙いを定めて的を射るいて座部員さんっぽいお話で面白かったですね!読んでくださったあなたが「仕事を通してどんなことがしたいのか」改めて考えるきっかけになったら嬉しいです。

おやまさんは本も出版されているので、ぜひ参考にしてみてください♪

おやまさんの書籍はAmazonにて販売中です!
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